依頼者(長男)の弟様(次男)が亡くなり、その相続サポートをさせていただきました。
弟様には、配偶者や子どもがいらっしゃらなかったので、財産を相続するのは、依頼者・弟様の母親1人になるケースです。
しかし、母親がご高齢でしたので、近い将来にまた相続が発生する可能性が高い状況でした。
また相続が発生しなくても、母親が認知症などを発症する可能性も考えられました。
認知症を発症してしまうと、不動産を売却したくなった時、本人の意志確認ができないため、売却ができなくなったり、余分な手間や時間がかかったりします。
そのため、母親には相続を放棄してもらい、依頼者(長男)が相続することを提案しました。
その結果、近い将来予想される二次相続を回避し、依頼者が相続することになりました。
相続手続きを1回分飛ばすことができましたので、登記費用だけでも200万円ほど節約ができました。
また、税務面に関しても、相続税申告1回分が無くなったので、相当額のメリットを出すことができました。
この案件では、相続人が親族間で15人近くいらっしゃり、お互いに求める部分が異なり、また皆さん相続について詳しくないため、遅々として手続きが進まないでいました。
そのため、依頼者から相談を受けた私は、各相続人との打ち合わせに参加しました。
依頼者とともに相手宅に訪問したりして、今回の相続について丁寧に説明。
お互いが納得できるまで、相続人間で話し合いをしていただき、無事全員の相続人と合意に至りました。
後日、遺産分割協議書の作成をし、相続手続きを完了させました。
依頼者ご自身だけで進めていたら、もっと時間もかかっていたでしょうし、お互いが感情的になり、揉めていたかもしれません。
一般的な事務所でも遺産分割協議書の作成はしますが、協議が整うまでのサポートは行ってくれませんので、依頼者の方にも大変喜んでいただけました。