トップページでもお伝えしたとおり、あなたに合った相続を行なうためには、相続に特化した専門家に依頼するのが一番です。
しかし、一口に専門家に依頼すべきと言っても、誰でもいいわけではありません。
相続は大きなお金が動くので、判断を1つ間違うと大きな損をしてしまうこともあります。
下手な専門家に依頼することによって、相続税が余計にかかったり、登記などで無駄な費用がかかったりするかもしれません。
そのようなことを避けるためにも、専門家を選ぶ時は、きちんとした基準を持って選ぶことが大事です。
ここではあなたに合った相続を実現するために、専門家を選ぶための基準をお伝えします。
値段だけで判断してしまうと、あなたに合う専門家を見つけることは難しくなってしまいます。
選ぶ時の基準はいくつかありますか、特に以下のポイントは重要ですので、必ずチェックするようにしましょう。
(1)手続きだけでなく、あなたに合った相続を提案してくれるか
(2)実績は豊富かどうか
(3)不動産業者や税理士と連携しているか
1つずつ詳しく説明をしていきます。
相続手続きを専門家に依頼する場合、「あなたに合った相続はどのような方法か」を提案してくれるかどうかが重要です。
格安の事務所ですと、相談者の言われた通りに手続きするだけで、自分からは提案しない場合があります。
また提案したとしても、補助的なサービスでしっかりとしたヒアリングもせず、あなたの現状・希望に合った提案ではなかったりします。
あなたに合った方法を提案してくれないのであれば、手間と時間はかかりますが、結局自分でやるのと変わりがありません。
専門家に頼むのだからこそ、税制などを踏まえ、あなたにとってベストな相続方法を提案してくれる専門家を選ぶべきです。
専門家の目で最適な方法を見極めてもらうことによって、相続税を節税できたり、余分な登記費用を払わなくて済んだりします。
また、相続人同士で揉めないよう配慮した提案もしてくれます。
あなたにとって最適な相続をするためにも、きちんと提案をしてくれる専門家を選ぶようにしてください。
次に重要なポイントが、相続の実績・経験が豊富かどうかです。
(1)で、あなたに合った相続を提案してくれるかどうかが大事とお話しました。
しかし、いくら提案してくれても、その提案内容の質が伴っていなければ意味がありません。
質の悪い提案ですと、逆効果になることもあります。
相談者に合った相続をするには、
などを総合的に勘案して判断しなければなりません。
これらはケースによって1件1件、状況が異なります。
そのため、教科書や学校で学ぶ知識だけで杓子定規的に判断できることではありません。
勉強と合わせて、それまでの実績・経験なども活用して、初めて精度の高い判断ができることです。
だからこそ、相続案件の実績がきちんとある専門家を選ぶことが重要なのです。
いくら「相続に特化しています」などと謳っていても、実際には経験や実績がほとんどないという方もいらっしゃいます。
相続実績を明記していなかったり、数十件程度しか経験がなかったりする場合は避けた方がよいでしょう。
様々なケースで最適な相続方法を提案するには、それまでの経験や実績が影響しますので、実績数も確認することが大事です。
専門家に依頼するのであれば、不動産業者や税理士と連携しているかも確認しましょう。
相続は手続きをして終りではなく、様々な業種の専門家が絡むことが多い作業です。
不動産を相続したら、不動産の売却や管理で不動産業者のサポートが必要になることもあります。相続税が発生したら税理士のサポートも必要です。
また、相続人同士で揉めて裁判沙汰などになったら、弁護士のサポートが必要な場合もあります。
このように、様々な専門家のサポートが必要になることがありますが、特に不動産業者と税理士は依頼するケースが多くあります。
しかし、
それぞれよい人を選び、契約をするのはかなりの手間です。
そのため、相続手続きを依頼する場合は、できるだけ各専門家と連携している方を選ぶようにしましょう。
各専門家と連携していれば、契約手続きは1回で済みます。
また、連携しているということは、相続関連の案件に慣れている不動産業者・税理士ということですので、その点もお勧めできます。
専門家に依頼する場合は、不動産業者・税理士とも連携しているか確認するようにしましょう。
相続手続きというのは、できるだけ早く行うのが鉄則です。
後回しにすればするほど、デメリットが大きくなるからです。
マイナスの財産が多かった場合、相続放棄の期間(3ヶ月)を過ぎると、あなたは莫大な借金を背負ってしまうかもしれません。
相続税が発生していた場合、申告期限(10ヶ月)を過ぎると申告漏れをしてしまいますし、最悪の場合、脱税になる可能性もあります。
特に相続税は所得税・法人税などよりも税務調査が入りやすい税金です。
割合でいうと、相続税申告4件の内1件は、税務調査が入ると言われています。
そのため、きちんと対応しておくことが大事なのです。
また、仮に期限内に対応すると言っても、期限ぎりぎりになってしまうと、万全の対応が取れません。
相続放棄をするにも、財産内容の精査をして、判断していかなければなりません。
放棄する必要がないのに、放棄してしまっては入るはずのお金が入らないばかりか、余計な手続き費用がかかってしまいます。
相続税の申告も節税を踏まえて対策するためにも、期限まで余裕を持っておくことが大事です。
しっかりした対策を取ることで、無駄な税金を払わずに済みます。
万全の対策を取るためにも、早めに相談をすることが重要なのです。
以上のポイントをチェックすることで、あなたに合う事務所を見つけることができるでしょう。
参考になれば幸いです。